個性豊かな島々、八重山諸島。

沖縄本島からさらに南へ400㎞。石垣島、西表島(由布島)、竹富島、黒島、小浜島、新城島(パナリ)、鳩間島、波照間島そし与那国。これらの主な有人島と、小さな無人島によって八重山諸島は構成されています。個性豊かな島々は、それぞれ特有の魅力をもっています。

八重山有人島の面積

石垣島 222.63㎢
竹富島 5.43㎢
黒島 10.02㎢
小浜島 7.85㎢
嘉弥真島 0.39㎢
新城島(上地) 1.76㎢
新城島(下地) 1.58㎢
西表島 289.30㎢
由布島 0.15㎢
鳩間島 0.96㎢
波照間島 12.77㎢
与那国島 28.91㎢

総人口(2020年1月現在)

石垣島 49,823人
竹富島 364人
黒島 237人
小浜島(嘉弥真島含む) 698人
新城島 上地11人
下地 1人
西表島(由布島含む) 2,462人
鳩間島 59人
波照間島 512人
与那国島 1,720人

八重山を訪れる

日本最南端の観光地である八重山諸島はそれぞれの島特有の魅力があります。八重山にお越しの際は、ぜひひとつひとつの島の個性も楽しみながらお過ごしください。

【石垣島】

八重山の玄関口として栄える石垣島は、諸島内人口の8割以上が集中しており、スーパーやコンビニ、飲食店や宿泊施設なども多く都市化が進んでいます。2013年に新空港「南ぬ島石垣空港」が開港などを要因にさらに多くの方が訪れるようになりました。「ユーグレナ石垣港離島ターミナル」から他の離島へ渡ることができるため、石垣島のみならず他の島の住民の暮らしの支えともなっています。また、栄えた市街地から少し車を走らせると県内最高峰の於茂登岳や日本百景にも登録された川平湾などの豊かな自然や美しい景観、長い歴史の中で受け継がれてきた伝統・文化に出会えるのも大きな魅力です。

【竹富島】

島そのものが国の重要伝統保存地区に指定されている竹富島。高いビルがなく、真っ白なサンゴ砂の道と赤瓦屋根の民家が広がる風景はどこか懐かしさを感じさせてくれます。三線の音色と共にゆっくりと島内観光をする水牛車も竹富島ならではの風景です。小さな島で人口も200名に満たない竹富島ですが、古くから行われてきた祭祀や神行事が今でも継承され、年に一度の「種子取祭」は八重山の中でも大きな祭祀とされ、毎年多くの方が参加します。

【黒島】

住んでいる人よりも牛の数の方が多いと有名な黒島。石垣島からは25分ほどで渡ることができます。船を降り島の中を歩くと、広がるのは牧場とのんびりと過ごすたくさんの牛たち。島の形がハート型ということもあり、「ハートアイランド」とも呼ばれています。年に一度、島民総出で盛り上げる「黒島牛まつり」には、他の離島のみならず全国から黒島ファンが集います。

【小浜島】

石垣島から高速船で25分ほど。小浜島はドラマ「ちゅらさん」の舞台として知られています。シュガーロードと呼ばれるサトウキビ畑と青い海のコントラストに多くの方が魅了され、またリゾートホテルやゴルフ場もあるため、大自然の中でのリゾートを楽しむことができます。小浜島には、民謡の伴奏で使われる横笛に適した竹が豊富にとれるため、小浜島の祭りや芸能に笛の音色は欠かせません。

【新城島(パナリ)】

新城島(パナリ)は上地、下地の2つの島の総称。他の島々と違い、石垣島からの定期船が出ておらず外部の人が一切立ち入れない神聖な場所も多いのですが、島内は島出身のガイドツアーで散策することができます。近隣の海は透明度が高くシュノーケリングも人気。

【西表島・由布島】

県内でも沖縄本島に次に広い面積をもつ西表島。島内の90%以上が亜熱帯の原生林で覆われておりいる自然豊かな島です。石垣島からは高速船で35分〜40分、東部の大原港、西部の上原港の2箇所を島の入り口として構えています。大自然の中にはイリオモテヤマネコなど貴重な生き物たちが暮らしていることでも知られています。無数の河川や大きな滝でのエコツーリズムが人気です。

また、西表島に隣接し徒歩や水牛車で渡ることができる由布島は島の周囲が2kmほどのまさに小さな楽園です。島には多くの亜熱帯植物があり、のんびりと歩いて過ごすことができます。

【鳩間島】

ドラマ「瑠璃の島」のロケ地として知られる鳩間島は、石垣港から高速船で40分ほどで訪れることができます。島そのものの姿が今でも残っており、宿泊施設などはありませんが、ゆったりとした時間を過ごすことができます。年に一度の「鳩間音楽祭」には、八重山出身ミュージシャンや県外からも著名なミュージシャンが訪れ、多くの人々が音楽を楽しみます。

【波照間島】

日本最南端の有人島である波照間島へは、石垣港から高速船で1時間〜1時間半かかります。ハテルマブルーと呼ばれる海の青さは八重山の中でもトップレベル。遊泳可能なニシ浜ビーチでは毎日子どもから大人までその海の青さと色とりどりの魚たちとのふれあいを楽しんでいます。最南端の高那崎には「日本最南端之碑」もありフォトスポットとしても人気です。また、夜になると満点の星空が輝く絶景の星空観測地としても知られています。

【与那国島】

日本最西端に位置する与那国島。隣の台湾まではわずか111kmで晴れた日には水平線の奥に小さな台湾の島を望むことができる。ドラマ「Dr.コトー診療所」のロケ地としても有名で撮影に使用された診療所は今でも残されている。方言をはじめ、文化的に見ても他の島々とはさらに違った独特さがあります。