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石垣島まつり2020スペシャルLIVEレポート

石垣島の最大行事は?と聞かれ、真っ先に思い浮かぶのは年に一度の「石垣島まつり」。新型コロナウイルスの影響により数々のイベントが中止・規模縮小となる中、今年の石垣島まつりも開催が危ぶまれましたが、今年は動画配信という新たな形での開催が実現となりました。

11月8日(日)に開催された『第56回 石垣島まつり2020』のテーマは『We are living in ISHIGAKIJIMA ~世界に届け! 石垣島の風と音2020・THE 石垣島まつり〜』。当日は、石垣ケーブルテレビやYouTubeを通して、市民の投稿動画など様々な動画コンテンツが配信されました。中でも、きいやま商店がナビゲーターを務め、解散ラストライブ直前のやなわらばーと今年でデビュー30周年を迎えたBEGINの2組による無観客ライブの生配信がラストを飾り、話題を呼びました。そんなこれまでにない石垣島まつりの形をレポートします。

 

市民のエネルギーが集結「市民投稿動画」

17時の時報とともに、画面の中でスタートした石垣島まつり。子どもから大人まで幅広い年齢層で大人気のエンタメバンド「きいやま商店」がバスツアーにに乗り込み開幕。ドローンなどの映像で美しい島の風景が映し出されます。続いて市民から投稿された様々なPR動画が配信され、視聴者が書き込めるコメント欄では島を懐かしむ声や出演している知り合いの名前を呼ぶ書き込みが飛び交いました。

 

 

解散目前のやなわらばー「やっぱり、ふるさとでした」

続いて、11月23日のラストライブをもって18年間の活動に幕を閉じるやなわらばーによる「やなわらばーライブin石垣島〜ふるさとからありがとうを込めて〜」と題したライブが生配信されました。

 

沖縄特有の節回しが美しく響き渡る「月」を一曲目に、やなわらばーのライブがスタート。石垣島出身の石垣優さんと東里梨生さんは、八重山高校卒業後に進学先の大阪でユニットを結成。島出身とはいえ島外での結成ということから、石垣島をやなわらばーのふるさとと語っていいのか戸惑った時期もあったと言う石垣優さん。

 

 

「それでも、やっぱり私たちにとってのふるさとは石垣島でした」と話し、そんなふるさとへの感謝の思いを込めてと「いちごいちえ」や「拝啓○○さん」など数曲を披露。最後は一日も早く平穏な日々が戻りますようにと「平和の歌」で締めくくられました。画面上では、二人のハーモニーに癒されたという声や、解散を惜しむ声が多く寄せられました。

 

 

 

デビュー30周年のBEGIN、軌跡をたどる90分

そんなやなわらばーに続いたのが、今年デビュー30周年を迎えたBEGIN。「今日はBEGIN30周年とタイトルには付いていますが『石垣島まつり』をお祝いするステージになりますので宜しくお願いします!」の言葉の後に、ナビゲーターを務めたきいやま商店とのコラボレーションで「いつものように」「おかえり南ぬ島」の2曲演奏でスタートしました。後輩であるきいやま商店の歌声にBEGINの3人が嬉しそうな表情で演奏する姿が印象的でした。きいやま商店の3人がまだ学生だった頃のエピソードなど、演奏だけでなくトークも絶えず笑顔の「ビギやま商店」でした。

 

そしてステージは再びBEGINとBEGINバンドのみに。石垣島での思い出を3人で語らい、30周年の感謝の言葉と共に演奏されたデビューシングル「恋しくて」。

続くオリオンプレミアムクラフト「75BEER」CMソングとして今年リリースされた、「24-7のブルース」。30年前のはじまりと、30年後の今とそれぞれの楽曲を披露。

次々と披露される楽曲に画面上も「酒がうまい!」「また石垣島に行けたらいいな」「BEGIN最高!」「懐かしい」などのコメントで盛り上がりを見せました。

 

 

 

 

ふるさとへの感謝、うたへの感謝で飾るラスト

あっという間に訪れたフィナーレ。やなわらばー、きいやま商店が再びステージに登場し、オールキャストで「島人ぬ宝」を披露。

 

比嘉栄昇、島袋優、上地等、東里梨生、石垣優、崎枝亮作、崎枝大樹、崎枝将人そしてBEGINバンドの迎里中、比嘉舜太朗。

 

同じ故郷を持つ3アーティスト10名がアットホームな雰囲気の中で作り上げた2時間半は、解散目前のやなわらばーの二人に向け「やなわらばーのために、この曲を選びました。」という比嘉栄昇さんからのメッセージと共に「うたのうた」で締めくくられました。

 

今年の石垣島まつりのテーマは、『We are living in ISHIGAKIJIMA ~世界に届け! 石垣島の風と音2020・THE 石垣島まつり〜』。広い会場に屋台が立ち並び大勢の人々で賑わう空間とは180度異なるものの、画面を通して世界中にこの島の魅力が届けられた、新たな「祭りの形」が実現した夜となりました。

 

 

*石垣島まつり2020ダイジェストムービー