1月29日に開催された「南の島の星まつり2021」オープニングを務めた、現役高校生ユニット「天藤虫(てんとうむし)」。まもなく高校卒業を迎える天願太陽(てんがんたいよう)と、その一年後輩にあたる斉藤滉河(さいとうこうが)の二人の活動について、そして島で育った高校生の等身大の音楽に対する思いを聞きました。

 

・二人の音楽との出会いは?

令和4年1月29日 南の島の星まつり2021 @石垣市民会館大ホール

 

斉藤>お母さんがピアノ教室の先生なので、物心ついた頃からいつも家の中には「音楽」が流れていました。記憶には無いのですが3歳の頃に初めてピアノを触って面白がっていたみたいです。基礎の部分だけ教えてもらって、耳で聞いた音を自分一人でもわかるようになったなと気付いた時からは独学です。お母さんに教えてもらうと喧嘩になっちゃうんですよね(笑)「もう自分で練習できるから、教えないでいいよ。」と、一人でピアノを弾くようになったのは小学1年生か2年生の頃。ピアノ以外だと、ギター、ベース、三線とバイオリンに挑戦していて、石垣フィルハーモニーにも所属しています。ちなみに歳の離れた兄はプロベーシストです。父は全然音楽には携わっていません(笑)

 

天願> 歌は昔から大好きでずっと歌っていました。自分の中での一番古い歌に関する記憶は、3歳ぐらいの頃。八重山商工が甲子園に出場した時で、何度も何度も商工の校歌を耳にすることがあり、選手の歌声を聴きながら自分も覚えて歌ってました。歌が得意とか感じたことは無いのですが、とにかく歌うことが好きで。中学2年の頃に、家にあったお姉ちゃんのギターを借りて弾き語りの練習を始めました。そしたら周りから「ギター弾きながら歌えるってすごいな!」と褒めてもらうようになって、音楽を通して初めて人に認めてもらった感覚になりました。ギターで初めて練習した曲はかりゆし58の「アンマー」という曲です。

 

・同じ学校でも違う学年の二人。そんな二人の「天藤虫」結成のきっかけは?

この春に高校を卒業し、そのまま石垣島で活動を続ける天願太陽。

 

天願> 僕が学校の軽音部に遊びに行ったら滉河がピアノを弾いていたんです。「ピアノ弾ける人がいるなー」と思いました。僕はそこでギターを借りて弾いていました。

 

斉藤> それを見て僕は「ギター弾ける人がいるなー」と思っていました。そこで知り合ったのがきっかけですね。初めて二人でステージに立ったのは昨年末の校内クリスマスコンサート。「栄光の架け橋」と「海の声」を披露しました。まだ、ほんの2,3ヶ月前の話ですね。

 

天願> その後、僕が校外ライブイベントに参加することになって、練習期間も無い中だったんですけどピアノの音が欲しくなったので、滉河に声をかけてサポーターとして一緒に出てもらいました。その後に南の島の星まつりにお声がけいただいたんです。それまで、ユニット名をちゃんと考えてなかったので、星まつりに合わせて数日かけてユニット名を考えました。「天藤虫」の由来って滉河にちゃんと話したっけ?

 

斉藤> 3日間ぐらいLINEでやりとりしてて、シンプルなのがいいよねとか、英語は覚えてにくいよねとかっていうやりとりをしてたけど、全然アイディアが出なくて・・・そしたら急に「天藤虫はどう?」って送られてきたのは覚えてる。

 

天願> あの時、実は友達と一緒にいて友達に何がいい?って聞いたら、「天藤虫でいいちゃう」って言われたわけさ。だからそれをそのまま送った(笑)

 

斉藤> そうなんだ(笑)!文字を見た瞬間に、天願の「天」と斉藤の「藤」で天藤虫なんだってすぐわかって、言葉も聴き馴染みあるしいいなと思った。

 

・今後の活動は?

春に高3になる斉藤滉河。現在芸能オーディションにも挑戦中。

 

天願> 僕はこの3月で高校を卒業してしまうため、校内イベントには出れなくなってしまいます。ただ卒業後も石垣島にはいる予定なので、島内で開催される色んな舞台に立っていきたいです。多くの人の目に留まってもらうという意味では、石垣島まつりとか。お昼の一番初めらへんの出番でもいいので、出てみたいです(笑)

 

斉藤> 僕は来年卒業ですが、卒業後は島を離れるので、ひとまず天藤虫としての活動はあと1年ちょっとになります。僕たち二人は聞く音楽のジャンルとかも全然違います。お互いの好きな音楽を共有して、どちらもその音楽を追求してみようというふうに決めています。とにかくいろんなステージに出てみたいです。

 

・あなたにとって音楽とは?

 

斉藤> 音楽は「自分を自由に表現できるもの」。昔から、嫌なことがあったりした時は、とにかくピアノを弾き続けました。親に怒られた時とか(笑)弾きすぎて電子ピアノを壊したこともあるぐらい。それぐらい自分の感情や、自分らしさを自由に表現できるものだと思ってます。あと、言葉が通じない人たちとでも通じ合えるコミュニケーションツールでもあると思ってます。

 

天願> 同じく「自分を表現するツール」ですね。歌ったり音楽を作ってる時は、リアルな自分の感情とは別の感情を生むこともできるので、そういう意味では「自分の創りたい世界観を創る一番のツール」でもあります。音楽の中にいる時の自分はまっすぐだなと思います。好きです。

 

斉藤> まっすぐな人って、どんな姿勢でもかっこいいですもんね。

 

・最後にこの記事を読んでいる方へメッセージを!

斉藤> これからも、形は変わってもずっと音楽は続けていきたいです。いろんな人に自分なりの音楽を届けていきたいし、音に乗せるメッセージや自分の表現が多くの人に伝わったらいいなと思っています。

 

天願> きっとどこかで皆さんにお会いできると思っています。その時はぜひ、僕たちの音楽を楽しんでください。また、今はカバー曲ばかりなんですが、いつかは自分で曲をつくりたいと思っています。その時は自分の書いた曲、作ったメロディーに皆さんがどう反応してくれるかをこの目で見たいので、楽しみに待っていてください。

 

 

初めてのインタビューで、照れながらも「音楽が好き」だという純粋な気持ちにまっすぐな言葉とその眼差しが印象的な天藤虫のお二人でした。“島を離れるまで”の期限付きのこれからの活動。この八重山で彼らがどんな等身大の音楽を生み出してくれるのか、今後の活躍が楽しみです。